「LP(ランディングページ)へのアクセスはあるのに、問い合わせや相談にまったく繋がらない」――BtoB企業のWeb集客で、こうしたお悩みを抱える担当者様は少なくありません。
BtoBにおけるWebマーケティングでは、BtoCのような一時的な感情変化やインパクトだけで購入・問い合わせに至るケースはごく稀です。閲覧した担当者が自社の課題に合っているか判断し、さらに社内共有や上申に耐えうる「信頼材料」が揃っている必要があります。
本記事では、BtoB特有の購買プロセスを踏まえた LP設計の3つのポイント、成果に繋がる基本構成例、自社ですぐに確認できる見直しチェックリストをわかりやすく解説します。

なぜBtoBのLPは「一般的な作り方」だと問い合わせに繋がらないのか?
BtoBのLPで問い合わせが来ない主な理由は、閲覧者(現場担当者)と決裁者(上司・役員)が異なり、検討期間も長いため、デザインの良さや感情的な訴求だけでは購買や問い合わせのハードルを越えられないからです。
BtoC向けのLPでは、個人の好みや「今すぐほしい」という感情に働きかけるデザインやコピーが効果を発揮することがあります。しかし、BtoBの商材やサービスにおいては、購入や発注の意思決定プロセスが大きく異なります。
BtoBでは、WebサイトやLPを最初に見る「現場のWeb担当者や情報収集者」と、最終的に予算を承認する「決裁者(上司や役員)」が別人物であることが大半です。そのため、閲覧した担当者が「このサービスなら自社の課題を解決できそうだ」と納得するだけでなく、上司や社内メンバーに説明・共有できる情報が掲載されているかが極めて重要になります。
また、BtoBの取引は金額が大きく、導入後の運用負担やリスクも伴うため、強引な売り込み文句よりも「信頼できる会社か」「自社の業種や規模に対応できるか」といった客観的な判断材料が求められます。
- 閲覧者(担当者)と決裁者(上司・役員)の関心事項が異なるため、社内共有しやすい客観的な情報が必要になる
- 検討期間が長いため、単なる売り込みではなく「リスクを解消する信頼材料」が重視される
- 強引な問い合わせ誘導は敬遠されやすく、検討段階に合わせた情報提示が必要とされる
閲覧者(担当者)と決裁者(上司・役員)が異なる
LPに訪問した担当者は「自社の課題を解決できるか」「他社と何が違うのか」を確認します。一方で、決裁者は「費用対効果」「信頼性・導入実績」「運用上のリスク」を重視します。
そのため、担当者が上司へ相談や上申をする際に、LPの内容をそのまま社内で共有しやすい構造になっているかが成果を左右します。
- 担当者向け:課題解決の適合性、導入イメージ
- 決裁者向け:費用感、実績・信頼性、セキュリティやサポート体制
強引な押し売りよりも「信頼材料」と「社内共有しやすさ」が重視される
「今すぐお申し込みください」といった過度な感情訴求は、検討期間の長いBtoBでは逆効果になることがあります。
後悔しない選定を行うために、サービス内容の透明性、具体的な対応範囲、会社としての信頼性が伝わる構成が不可欠です。
- サービス内容や導入手順が明確にイメージできるか
- 運営会社の情報や事業実績が誠実に記載されているか
BtoB企業で問い合わせ・相談が増えるLP 3つの設計ポイント

BtoB企業で成果を出すLP設計の核心は、「一瞬で自社向けだとわかるファーストビュー」「社内共有に耐えうる信頼材料の整理」「検討段階に応じた段階的なCV(コンバージョン)導線の設置」の3点です。
アクセスしたユーザーの直帰を防ぎ、商談や相談に繋げるためには、ページ全体の情報配置を論理的に組み立てる必要があります。
抽象的なイメージ画像や漠然としたキャッチコピーではなく、ターゲット企業が抱える課題と、それに対する自社の提示できる価値をストレートに表現することがスタートラインです。
- ファーストビューで「対象者」と「解決できる課題」を明確にする
- 対応範囲・導入フロー・実績など社内共有しやすい情報を網羅する
- 「問い合わせ」だけでなく、資料請求や無料相談などハードルの低い選択肢を用意する
1. 「誰のどの課題を解決するサービスか」ファーストビューで一瞬で伝える
Webサイトを訪れたユーザーは、短時間で「自分に関係があるページか」を判断します。
自社のターゲット企業(業種・規模・担当者の役職など)と、具体的にどのようなお悩みを解決できるのかを、メインビジュアルとファーストビューのテキストで明確に示しましょう。
- ターゲット像を絞り込んだメッセージの掲載
- 提供価値(定性・定量の変化イメージ)のわかりやすい提示
2. 対応範囲・導入の流れ・実績など「社内共有に耐える信頼材料」を揃える
社内稟議や比較検討の段階で疑問が残ると、離脱の原因になります。
「自社で対応可能な業務範囲」「契約から導入までの具体的なステップ」「過去の対応実績」を丁寧に掲載することで、社内説明時の不安要素を取り除きます。
- どこまで対応してくれるのか(対応範囲・境界線)の明確化
- 発注後、どのような流れで進むのかの可視化
3. 「いきなり問い合わせ」だけでなく、検討段階に合わせた選択肢を用意する
まだ情報収集段階にいるユーザーに対して、いきなり「お見積り・発注」を迫っても行動には至りません。
「まずは詳しい資料をダウンロードする」「現状の課題について相談してみる」といった、検討段階に合わせた複数のコンバージョン導線を整理しておくことが大切です。
- 情報収集層向けのコンテンツ(サービス資料・活用ガイドなど)
- 検討層向けのコンテンツ(個別相談・見積もり依頼など)
成果に繋がるBtoB LPの基本構成例(標準コンテンツ一覧)
BtoB LPの基本構成は、ファーストビューから始まり、課題への共感・選ばれる理由、対応範囲や流れ、事例や実績、FAQ・会社概要、問い合わせフォームへと流れる順番が標準的です。
ユーザーの検討思考プロセスに沿ってセクションを配置することで、途中で疑問を生じさせず、スムーズに読み進めてもらうことができます。
- ファーストビュー:ターゲット・課題・解決策の提示
- 課題への共感・自社サービスが選ばれる理由
- 具体策:対応領域・導入手順・費用の考え方
- 信頼性:導入事例・実績・第三者評価(事例の見出しは成果を明確に)
- クロージング:よくある質問(FAQ)・会社概要・フォーム
ファーストビュー(ターゲット・課題・解決策提示)
一目でどのようなサービスかが伝わるキャッチコピー、補足説明、そして最初のCTA(問い合わせ・資料請求ボタン)を配置します。
- 対象とする読者の課題を簡潔に言語化
- 主要なサービス強みをサブコピーで補足
課題への共感・自社サービスが選ばれる理由
「このようなお悩みはありませんか?」とターゲットの課題を具体的に列挙し、自社サービスがなぜその課題を解決できるのか、独自の強みや特徴を説明します。
- 顧客の現場で実際に起きている困りごとの提示
- 自社ならではの対応力や強みの整理
具体的な対応範囲・導入の流れ・料金の考え方
サービスに含まれる内容と含まれない内容を整理し、契約後どのようなスケジュールで進行するのか、費用の考え方や目安を提示します。
- 対応業務の一覧化
- ステップ別の進め方と準備物の提示
導入事例・実績・客観的な信頼情報
事例の見出しは単に事例掲載とするのではなく、どのような課題に対してどう取り組み成果に繋げたかが伝わる形に工夫します。
- 業種・規模・具体的な成果が見える見出し表現
- お客様の声や第三者の評価・実績データ
よくある質問(FAQ)・会社概要・問い合わせフォーム
検討時によく聞かれる不安点や疑問(納期、対応エリア、契約形態など)をFAQで解消し、運営企業の情報を明記した上で問い合わせフォームを設置します。
- 発注前に抱きやすい疑問の事前解消
- 安心感を与える会社情報の明示
自社LPの課題が見える!見直し改善チェックリスト
自社LPの改善では、「表示・デザイン面」「フォームの入力負荷」「集客広告との整合性と計測設定」の3領域をチェックすることが有効です。
デザインの良し悪しだけでなく、実務上の使いやすさやデータ計測の環境が整っているかを確認しましょう。
- スマートフォンやタブレットでの見やすさ・表示速度
- CTA(行動喚起ボタン)の配置と文言の具体性
- フォーム項目数の精査と入力しやすさ
- 出稿しているWeb広告メッセージとLP冒頭内容の一致
- GA4等でのコンバージョン・イベント計測の正常稼働
表示・デザイン面(スマホ最適化、CTAの位置とボタン文言)
BtoBでもスマートフォンからのアクセスは増えています。画面サイズに応じた表示調整や、ボタン文言が「送信」ではなく「資料を無料でダウンロードする」など具体的になっているか確認します。
- モバイル環境での誤タップ防止と視認性の確保
- 行動内容がひと目でわかるCTAボタンの文言設計
入力フォーム面(項目数の精査、入力のストレス軽減)
フォームの入力項目が多すぎると、離脱の原因になります。必須項目を真に必要な情報だけに絞り込み、入力補助機能を活用しましょう。
- 必須項目の最小限化(会社名・氏名・連絡先・相談内容など)
- エラー表示のわかりやすさと入力フィードバック
集客・計測面(出稿広告とのメッセージ整合性、GA4等のコンバージョン計測)
広告のバナーや検索広告の文言と、LPのファーストビューで伝えている内容が乖離しているとユーザーは困惑します。また、アクセス解析ツールでどの部分がボトルネックになっているか計測できる状態にしておくことも重要です。
- 広告キーワード・訴求軸とLP冒頭メッセージの一致
- ボタンクリックやフォーム送信完了の正確な計測設定
新規制作・LP改善・広告連動まで自社に合った施策の進め方
自社に合ったWeb施策を進めるには、LPが未開設か既存LPが存在するかによって優先的なアプローチが異なり、集客広告やアクセス解析と連動して改善を回すことが大切です。
LPを単体で作成して終了とするのではなく、集客経路やその後の運用を見据えた全体設計が成果に繋がります。
- LP未導入の場合:ターゲット選定と強みの整理からスタート
- 既存LPがある場合:計測データに基づく課題特定と部分改善(LPO)
- 広告運用や素材制作(バナー・動画等)との一貫した連動
LPがまだない場合:サービス整理とターゲット選定から着手する
まずは自社の強みや対象顧客の課題をしっかりと棚卸しし、どのような情報をどのような順番で提示すべきかという構成案(ワイヤーフレーム)を固めることから始めます。
- 顧客ターゲットの明確化と訴求ポイントの絞り込み
- 情報整理に基づいたサイト構成の策定
既存LPがある場合:計測データに基づく課題特定と改善を行う
アクセス解析データ(GA4など)を活用し、ページのどこでユーザーが離脱しているか、どのボタンがクリックされているかを分析します。仮説に基づいてファーストビューやフォームを部分改善していきます。
- 離脱ポイントのデータを根拠にした修正箇所の決定
- コピーやボタン配置などの要素検証と改善
広告運用やバナー・動画制作と連動させて集客効率を高める
どれだけ優れたLPを作成しても、適切なターゲットが集まらなければ成果は出ません。Web広告やSNS、動画などの集客施策とLPのメッセージを連動させ、相乗効果を狙いましょう。
- ターゲット層に合わせた広告媒体の選定
- 広告クリエイティブとLPの一貫性保持
まとめ:まずは自社LPや問い合わせ導線の整理から始めよう
BtoB企業におけるLP改善の第一歩は、「自社サービスが誰のどんな課題を解決するのか」を整理し直すことです。
デザインの見た目だけでなく、検討者の上申や比較検討に必要な情報を揃え、適切な問合せ・相談の導線を配置することでWebからの商談機会を広げることができます。
「どこから見直せばいいかわからない」「現状のサイト構成で相談に繋がるか不安」という場合は、現在のLPやWeb導線の確認から進めていくことをおすすめします。
現状のLP確認・問い合わせ導線の改善について相談してみませんか?
SPLENDEURでは、BtoB企業様のWebサイト・LP制作から広告運用、アクセス解析・改善提案までトータルでサポートしております。具体的な依頼内容が決まっていなくても、現状のLPの課題整理や問い合わせ導線のご相談から承っております。お気軽にお問い合わせください。
